
多発性嚢胞腎
2021.04.29
ネフローゼ症候群とは、腎臓からタンパクが「大量」に漏れる病気が原因で、血液中のタンパク質が足りなくなる状態を言います。
ネフローゼ症候群は一つの病気を指すのではなく、糖尿病性腎症・微小変化型ネフローゼ・膜性腎症・多発性骨髄腫などが原因でおきるタンパクが漏れ出て、血液中に不足している状態をさします。
血液中のタンパク質が足りなくなると、以下のような症状が起きます。
ネフローゼ症候群になると、血液中の水分が足りないのに、全身に水分がたまるという理解が難しい状態になります。
ネフローゼ症候群の原因は以下のようなものがあります。
原因によって治療が変わるので、原因を早急に見つける必要があります。
まずは問診で以下のようなことを聞きます。
採血検査で「血液中のタンパクが減っているか」、採尿検査で「尿にタンパク出ているか」を中心に調べます。加えて画像検査も行います。
問診、採血、採尿、画像検査を行った上で必要であれば、腎生検(じんせいけん)という検査をします。
腎生検とは、腎臓の組織をとってきて顕微鏡で評価する方法で診断します。
腎臓の細胞レベルの変化がわかるので、診断をつけるという意味で一番良い検査です。
ネフローゼ症候群の根本的な治療は、原因によって異なります。
根本的な治療は診断をつけてから行うことが多いですが、病気の経過から病気の推測が可能で、診断をつける前に治療を行うこともあります。
また、根本的な治療ではありませんが、全身の状態を整えるために以下のような治療をします。