腎臓辞典

腎臓エコー・画像検査

腎臓が悪くなっている原因を調べる上で、腎臓の超音波は有益な情報材料です。腎臓が萎縮していたり、腎臓の表面がザラザラしていると動脈硬化の可能性が考えられます。

一方で腎臓が腫大していると糖尿病などの可能性が高いと考えられます。

腎臓の障害は色んな病気が関わっている可能性があり、超音波検査だけで白黒付けつける事困難ですがある程度の情報量を得る事が出来ます。

また腎臓以外にも病変がある事が予想される場合は、CTで評価することもありますが、被爆や医療経済的にまず超音波を行う事が多いです。

腹部エコー

腎臓を超音波で形を観察することで評価します。大まかに小さくなっていれば動脈硬化などの影響、大きくなっていれば糖尿病の影響が考えられます。

腹部エコーとは

腹部エコーとは、特殊な機械を使用して超音波を使って内蔵の形を観察する検査です。

超音波なので、痛みもなく、放射線も利用しないので被爆もないのが特徴です。

腹部エコーは、腎臓の病気を予想するのに非常に有用なツールのため真っ先に選択する検査です。

腎臓の形で病気を予想する

形である程度予想をつけることができます。

ただし、糖尿病と動脈硬化が混じっているなど複数の原因がある場合は、判断ができないこともあります。

あくまで腹部エコーだけですべてが分かるわけではなく、判断材料を1つ増やすという認識で考えてください。

腎臓が大きいとき

腎臓のサイズが大きいときは、以下の3つの病気を疑います。

  • 糖尿病性腎症
  • 肥満関連の腎症
  • アミロイドーシス など

腎臓が小さいとき

腎臓のサイズが小さいとき、かつ腎臓の表面がボコボコしているときは、以下の病気を疑います。

  • 腎硬化症などの動脈硬化の腎障害
  • 生まれつき腎臓が小さい など

腎臓の形が変

腎臓に水の塊が出来ていたり、腎臓の出口が広がっている場合は以下の病気を疑います。

  • 腎後性腎障害(水腎症など)
  • 多発性嚢胞腎  など

血圧・脈波検査

全身の動脈硬化を評価する際に良く使用されます。腎臓が悪くなっている原因を調べる上でも必要な検査ですが、生活習慣病に合併する足の血流などを評価をする際にも使用します。

頸動脈エコー

腎臓が悪い患者さんは、脳梗塞になる可能性が高いと言われており、全身の動脈硬化が強い場合は脳の入り口である頸動脈が狭くなっていないかを評価する事があります。

眼底検査

時折、「腎臓を調べるのに、何故を眼を見るのか?」と疑いの眼を向けられる事がありますが、眼底検査は腎臓の評価に非常に有用な情報を与えてくれます。

なぜなら眼底の動脈硬化・糖尿病の変化は腎臓の動脈硬化・糖尿病の変化に類似しており、眼底から腎臓の障害を予想できるからです。腎臓を直視する事は出来ませんが、眼底を直視することは可能なので眼底検査を行います。

腎生検

上述した採血・採尿検査・画像検査などである程度予想は付きますが、確実に診断を付けるには腎生検(じんせいけん)という検査を行うのが一番正確です。

腎臓に針を刺して組織を採ってきて、それを顕微鏡でみて構造を明らかにする検査です。

検査として腎生検は抜群に良いのですが、腎臓に針を刺すので出血する事があります。出血が止まらず輸血・手術が必要になる可能性は500人に1人と言われていますので、やたらめったらやる検査ではなく本当に必要な時にやる検査です。

腎生検についてはこちらの記事「腎生検が必要と言われたらまず読んでほしい記事」をご参照ください。