腎臓と塩分

腎臓と塩分

腎臓病になると、1日にとる塩分を控える必要があります。

理由は、「塩分を控えることが血圧を下げて、腎臓を守る」からです。

また血圧以外のメカニズムでも塩分を控えることが腎臓を守ることも最近分かってきました。

院長
院長

テレビや新聞では『豆腐が良い、魚が良い、サプリメントが良い・・・』みたいな話ばかりを報道しますが、間違いなくその数十倍以上、塩分を控えるのは大切です。

腎臓病だと血圧が下がりづらい

腎臓病の患者さんは血圧が高い患者さんが非常に多く、6割くらいの方が高血圧です。

腎臓の状態が悪くなるほど、血圧の薬を飲んでも血圧が下がりづらくなります。

結果、驚くべきことに、腎臓病ステージ4-5で血圧が目標を達成している患者さんは3割にも満たないと言われています。

院長
院長

腎臓病の患者さんは血圧の薬がやっぱり増えてしまうんです・・・。

腎臓病では血圧がとにかく大切!

腎臓病だと血圧のコントロールは非常に大切です。理由は2つあります。

透析を遅らせる

(Bakris GL AJKD 2000:36;646-661)

英語で少し分かりづらいと思いますが、右に行けば行くほど血圧が高い事を示して、下に行けば行くほど腎機能低下の進行が早い事を示します。

この表から、血圧が高い程、腎機能低下の進行は早い。ということがわかります。

死亡リスクを下げる

腎臓の状態に限らず、血圧は心臓の病気、脳の病気に大きく関わります。

結果、血圧と死亡率は大きく相関します。

(NIPPON DATA80より引用・改変)

上の図からは血圧180以上の方は、120未満の人に比べると5倍以上のリスクがあります。

院長
院長

当たり前だけど、バカにできないのが「血圧」です。

更に腎臓が悪いと、心臓の病気や脳の病気になるリスクが数倍増えます。

そのため、腎臓が悪くて、血圧が高い人は、心臓・脳に障害が出る可能性が高く、事実腎臓病の患者さんの一番の死亡の原因は、心臓・脳の病気です。

意識的に、血圧をしっかり下げることで心臓の病気や、脳の病気になるリスクを減らす必要があります。

院長
院長

下手なテレビの報道や胡散臭い本を読む前にまず血圧を下げましょう!

塩分を減らして腎臓を守る

腎臓病の患者さんの目標は1日の塩分を6g以下にすることです。

日本人は1日の塩分を約10gくらい摂っています。

また、腎臓がわるくなると、味覚が衰えて塩分を一杯摂らないと満足できなくなり、腎臓病の患者さんの1日の塩分の量は通常の日本人より多いと言われています。

塩分を1g減らすと、血圧が1-2mmHg下がると言われています。また、血圧の薬の効果が出やすくなります

そのため、塩分を減らして腎臓を守る効果が強く期待できます。

院長
院長

実際、診療していて塩分を減らしている患者さんは血圧の薬を1-2個減らすことが出来ます。

食事療法は塩分に集中しよう!

腎臓病の患者さんは、色々な食事の制限があり、食事で悩まれる患者さんが多いです。

そのため、食事の治療は緩急をつけてお話をすることが大切だと思います。

塩分を減らすことは腎臓病の食事の治療で一番大切です。

にも関わらず、腎臓病の患者さんで目標の塩分を達成できている人は実は2割以下と言われています。

院長
院長

本の情報、テレビの情報に惑わされて、やるべき塩分を減らすことが出来ていない患者さんが一杯います。逆に色んな情報に惑わされず、シンプルに塩分を意識している患者さんは治療がうまくいくことが多いです。

 

塩分を減らす方法

まず、塩分は加工食品から摂取されている事が多いので、可能であれば自炊をすることをおすすめします。

その上で、塩分を減らすコツは「いかに味を濃くするか」だと個人的に思います。

酢、ダシ、カレー粉、胡椒などを使って、味に深みを出すことが大切です。

自炊が出来ない方は、ミールタイムなどの宅配の減塩弁当やファミリーマートなどの弁当でも良いと思います。

当院には、管理栄養士による栄養指導を行っております。食事のことは医師より栄養士さんの方が詳しいです。ご希望の方は遠慮なくお問い合わせください。

院長
院長

1日の塩分は6g以下が目標ですが、7gでも8gでも良いので辛抱強く続けてください。塩分制限を続ける事で味覚が慣れていきます、ゆっくり、ゆっくりやっていきましょう。

遠慮なくお問い合わせください

赤羽内科・腎臓内科では、悩みの多い食事の話のご相談を受け付けております。何かご不明なことがあれば遠慮なく、お問い合わせください。

院長
院長

透析予防の腎臓医療は当院にお任せください。赤羽内科・腎臓内科のホームページはこちら。

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