バナナ

バナナについて

バナナには、主にビタミンB6やビタミンC、カリウムが含まれています。

また、1本(可食部約120g)当たりでは、エネルギーは約112kcal、糖質は約25.7gで他の果物と比べるとエネルギーや糖質がやや多いのも特徴です。
糖質が多めなので血糖値が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、バナナに含まれている食物繊維が糖質の消化吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えてくれます。

バナナは皮がきれいな黄色で、軸の結合部がしっかりしており、弾力のあるものが新鮮です。皮にある黒い斑点はシュガースポットと呼ばれるもので、そばかすのように斑点がついているものは完熟しています。

ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

栄養成分(100g)

成分
糖質(g) 21.4
脂質(g) 0.2
タンパク質(g) 1.1
リン(mg) 27
リン/タンパク質比 24.5
カリウム(mg) 360
食塩相当量(g) 0
エネルギー(kcal) 93

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

バナナには果物の中でも特にカリウムが豊富に含まれており、アボカドに次いで2番目に可食部100g中のカリウム含有量が多くなっています。

バナナ1本(可食部約120g)には、カリウムは約430mg含まれていますが、水にさらしたりゆでたりしてカリウムを減らすのは困難です。食べるときは1本ではなく1/3から1/4にしたり、食べる頻度を減らしたりと工夫が必要です。

ステージ3以上の腎臓病患者の方はカリウムの制限が必要となりますが、「どうしても食べたい!」という方は、主治医に相談をしてみましょう。

バナナ

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

もちっとココアバナナロール

■材料(1人前)大まかな所要時間:10分

  • バナナ(皮を剥いたもの)…1/4本(30g)
  • 白玉粉…大さじ1と1/3
  • 水…大さじ1
  • 片栗粉…小さじ1
  • ミルクココア…小さじ1/2

■手順

  1. 耐熱容器に白玉粉と水を入れ、粒がなくなるまで良くかき混ぜる。
  2. ラップをして電子レンジ(500W)で40秒加熱する。
  3. 餅のようになったら片栗粉を敷いた皿に落とし、手で薄く伸ばし広げる。
  4. ココア、バナナの順に乗せ、3でバナナを包むように巻いたら出来上がり。

【エネルギー:90kcal たんぱく質:1.3g カリウム:130mg リン:21mg リン/たんぱく比:16.2 食塩相当量:0.0g】

ひとくちメモ

バナナはカリウム含有量が多い食材です。
カリウム制限をしている方がこのレシピで食べると、1日のカリウム摂取量に影響する場合があります。カリウム制限をしている方は、主治医に相談しましょう。

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

バナナとクリームチーズのデザート

■材料(1人前)大まかな所要時間:10分

  • バナナ(皮を剥いたもの)…1/4本(30g)
  • クリームチーズ…10g
  • 砂糖…小さじ1
  • レモン汁…小さじ1/2弱
  • シナモン…適量

■手順

  1. バナナは斜め切りにする。
  2. クリームチーズは常温に戻しておき、やわらかくなったら砂糖とレモン汁を加えて混ぜ合わせる。
  3. 皿に2を敷き、その上に1を乗せる。
  4. シナモンを上からかけて出来上がり。

【エネルギー:72kcal たんぱく質:1.2g カリウム:120mg リン:17mg リン/たんぱく比:26.0 食塩相当量:0.1g】

ひとくちメモ

バナナはカリウム含有量が多い食材です。
カリウム制限をしている方がこのレシピで食べると、1日のカリウム摂取量に影響する場合があります。カリウム制限をしている方は、主治医に相談しましょう。