トマト

トマト

トマトについて

トマトにはビタミンCやビタミンE、葉酸が含まれています。

ビタミンCは皮膚や粘膜を健康に維持する働きのほか、皮膚のメラニン色素の生成を抑制する働き、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を高める働きなどがあります。
また、ビタミンCには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防や老化防止に効果があると期待されています。
葉酸は赤血球の生産や細胞の分裂・成熟に大きく関与するため、代謝や体の発育に重要な栄養素です。

トマトを選ぶときは、皮はよく色づいてムラがなく、ヘタ部分は濃い緑色で、手に取るとずっしり重く、よく張っていて固くしまったものを選びましょう。

栄養成分(100g)

成分 トマト(生) トマトジュース
(食塩無添加)
ホールトマト
(食塩無添加)
糖質(g) 3.7 3.3 3.1
脂質(g) 0.1 0.1 0.2
タンパク質(g) 0.7 0.7 0.9
リン(mg) 26 18 26
リン/タンパク質比 37.1 25.7 28.9
カリウム(mg) 210 260 240
食塩相当量(g) 0.0 0.0 0.0
エネルギー(kcal) 20 18 21

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

トマトは他の野菜と比較すると、カリウム量は多くありません。
しかし、水さらしにしたりゆでこぼしたりすることができないので、生の状態よりもカリウム含有量の減少は見込めません。
カリウムが少ないからと思わず食べ過ぎてしまわないように注意しましょう。

また、トマトジュースは生のトマトよりもカリウムがやや高く、食塩が添加されているものもあるため、飲み物の代わりとしてではなく、料理に使用することをおすすめします。トマトジュースやホールトマト缶の中には食塩が添加されているものもありますが、料理の際に塩分量を調整しやすくするため、食塩が添加されていないものを選びましょう。

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

鮭のトマト煮

鮭のトマト煮
材料(2人前)

  • 生鮭…100g
  • トマト…100g
  • たまねぎ…40g
  • ぶなしめじ…20g
  • 小麦粉…小さじ2強
  • コンソメ…小さじ1/2
  • 料理酒…小さじ2
  • バター…小さじ2(8g)
  • 黒こしょう…適量

大まかな所要時間
25分

手順

  1. 鮭はひと口大に切り、小麦粉をまぶす。
  2. トマトは1㎝程度の角切り、たまねぎはみじん切り、ぶなしめじは小房に分ける。
  3. 鍋に水を入れて沸騰させたら、たまねぎとぶなしめじを5分程度ゆでる。ゆであがったら水けを切る。
  4. フライパンを中火で熱してバターを入れ、1の鮭を加えて両面に色がつくまで焼く。
  5. 鮭が焼けたら、同じフライパンにトマト、3のたまねぎとぶなしめじ、コンソメ、料理酒を加えてよく混ぜ合わせ、蓋をして3分程度煮る。
  6. 火を止めて皿に盛り付け、黒こしょうを加えたらできあがり。
【1人分】
エネルギー:163kcal たんぱく質11.3g カリウム:370mg リン:180mg リン/たんぱく比:15.9 食塩相当量:0.7g
ひとくちメモ

たんぱく質と野菜を同時に摂れる1品です。
トマトと鮭のうま味は相性が抜群です。うま味の相乗効果により、薄味でも満足した味になっています。

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

トマトとパプリカのごま和え

トマトとパプリカのごま和え
材料(2人前)

  • トマト…100g
  • パプリカ…20g
  • すりごま…大さじ1と1/3
  • だししょうゆ…小さじ1と1/3
  • 穀物酢…小さじ1

大まかな所要時間
15分

手順

  1. トマトはくし切りにしてから3等分にし、パプリカは横半分に切ってから縦に薄切りにする。
  2. 鍋に水を入れ、沸騰したらパプリカを入れて5分程度煮る。煮えたら水けを切る。
  3. ボウルにすりごま、だししょうゆ、穀物酢を入れてよく混ぜ合わせる。よく混ざったら、トマトとパプリカを加えてさらに混ぜ合わせる。
  4. 皿に盛り付けてできあがり。
【1人分】
エネルギー:48kcal たんぱく質:1.7g カリウム:170mg リン:49mg リン/たんぱく比:28.8 食塩相当量:0.3g
ひとくちメモ

だししょうゆは市販で売られているものを使用しました。
通常のしょうゆより塩分量が少なく、うま味が強いので減塩に繋がります。また、お好みでワサビを加えてもおいしく食べられます。