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カシューナッツ

カシューナッツについて

カシューナッツには、脂質、銅、マグネシウムなどが含まれています。

カシューナッツはナッツ類のなかでは脂質の含有量が少なく、エネルギー量が比較的低いのが特徴です。

また、カシューナッツには一価不飽和脂肪酸が含まれています。

一価不飽和脂肪酸は体内で合成できないため食事で摂る必要のある必須脂肪酸の一つで、血中の悪玉コレステロールを減らす効果が期待されています。

市販で売られているものは食塩や植物油が使用されているものがありますが、中には食塩・植物油不使用のものもあります。

表示をよく見て購入しましょう。

 

栄養成分(100g)

成分 カシューナッツ
(フライ, 味付け)
糖質(g) 20.0
脂質(g) 47.6
タンパク質(g) 19.8
リン(mg) 490
リン/タンパク質比 24.7
カリウム(mg) 590
食塩相当量(g) 0.6
エネルギー(kcal) 591

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

 

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

カシューナッツは脂質を豊富に含んでおり、手軽にエネルギー量を確保できるので腎臓病患者様にとっては嬉しい食材です。

ただし、たんぱく質やカリウム、リン、食塩を含んでいます。

カシューナッツ1袋(70~90g)当たり、たんぱく質は13.9g~17.8g、カリウムは410mg~530mg、リンは343mg~440mg、食塩相当量は、0.4g~0.5gと、腎臓病患者様で栄養素の制限をされている方にとっては気を付けなければならない食材であることがわかります。

気づいたらうっかり食べ過ぎてしまった、ということがないように小皿に分けて食べるなど工夫しましょう。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

たらとカシューナッツのオーブン焼き

■材料(2人前)大まかな所要時間:30分

  • たら…100g
  • カシューナッツ(食塩使用)…30g
  • 片栗粉…小さじ2
  • しょうゆ…小さじ2/3
  • 料理酒…小さじ1
  • にんにく…1/2片
  • しょうが…1/2片

■手順

  1. オーブンを200℃で予熱しておく。
  2. たらはひと口大に切る。にんにくとしょうがはすりおろす。
  3. ボウルに2としょうゆ、料理酒と一緒に混ぜ合わせ、ラップをかけて冷蔵庫で15分程度漬け込む。
  4. カシューナッツは粗く刻む。
  5. 3に片栗粉を加え、よくなじむようにもみこむ。
  6. 5にカシューナッツをつける
  7. クッキングシートを敷いた天板に6をのせ、200℃のオーブンで15分焼く。たらに焼き色がつき、中まで火が通ったら取り出す。
  8. 皿に盛り付けてできあがり。

【1人分】

エネルギー:147kcal たんぱく質12.1g カリウム:290mg

リン:200mg リン/たんぱく比:16.5 食塩相当量:0.6g

ひとくちメモ

カシューナッツは食塩が使用されているものを使いましたが、調味料で調整したため、食塩相当量を抑えました。

から揚げのような風味で食欲が増進します。

自宅にオーブンがない方は、フライパンで揚げ焼きにするのがおすすめです。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

カシューナッツとお豆のドライカレー

■材料(2人前)大まかな所要時間:25分

  • カシューナッツ(食塩使用)…20g
  • ミックスビーンズ…20g
  • 鶏ひき肉…40g
  • たまねぎ…40g
  • にんじん(皮を剥いたもの)…40g
  • トマト(皮付き)…80g
  • にんにく…1片
  • しょうが…1/2片
  • カレー粉…大さじ1と1/3
  • 顆粒コンソメ…小さじ1/2
  • ケチャップ…小さじ2
  • サラダ油…小さじ1
  • 水…50mL 

■手順

  1. たまねぎとにんじん、にんにく、しょうがはみじん切りにする。トマトは1㎝程度の角切りにする。
  2. 鍋に水を入れ、沸騰したらたまねぎとにんじん、ミックスビーンズを入れて5分程度煮る。煮えたら水けを切る。
  3. フライパンにサラダ油をしき、にんにくとしょうがを中火で炒めて香りがたってきたら鶏ひき肉を炒める。
  4. 鶏ひき肉に火が通ったら、2とカシューナッツを入れてさっと炒める。
  5. 4にトマトと顆粒コンソメ、ケチャップ、水を加え混ぜ合わせたら蓋をして2分程度火にかける。
  6. 火を止めてカレー粉を加え混ぜ合わせる。
  7. 皿に盛り付けてできあがり。

【1人分】

エネルギー:170kcal たんぱく質:7.8g カリウム:413mg

リン:134mg リン/たんぱく比:17.2 食塩相当量:0.7g

ひとくちメモ

カシューナッツとミックスナッツを使用し、噛み応えのあるドライカレーにしました。

よく噛むことで口の中全体に味が行き渡り、減塩していても味わって食べることができます。

この記事を書いた人

じんぞうの学校の記事は腎臓専門医の森 維久郎が監修しております。

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