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卵について

卵はたんぱく質や鉄、カルシウムといった、ビタミンC以外の栄養素がほぼすべて含まれています。さらに、人の身体ではつくれない必須アミノ酸のバランスがとても良く、消化吸収が良いのが特徴です。 

卵を選ぶときのポイントは、以下の2つです。

・ずっしりと重みがあるもの。
・殻がざらざらしていて光沢がないもの。

しかしスーパーでは、1つずつ手に取って確認することは難しいですね。スーパーで購入する場合は、産卵日や賞味期限を目安にしてみましょう。

産卵日の表示は義務表示ではないため、記載がないこともあります。その場合は、卵の賞味期限は2週間程度なので、賞味期限が長く残っているものを選びましょう。

 

栄養成分(100g)

成分

水さらし

茹で

糖質(g)

0.4

 

0.3

脂質(g)

10.2

 

10.4

タンパク質(g)

12.2

 

12.5

リン(mg)

170

 

170

リン/タンパク質比

13.9

 

13.6

カリウム(mg)

130

 

130

食塩相当量(g)

0.4

 

0.3

エネルギー(kcal)

142

 

134

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

 

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

卵1個のたんぱく質は、約6g。

卵は栄養価が高いため、たんぱく質制限が1日30gの方でも毎日1/2~1個摂ることがおすすめです。

卵などの主菜になるたんぱく質源は、エネルギー摂取を増やすためにも油脂を使用した調理をしていくことがポイントです。

例えば、ゆで卵の味つけは塩やしょうゆではなく、マヨネーズやオリーブオイルがおすすめです。油脂を使用することによって、エネルギー調節がしやすく、また薄味でもおいしく召し上がれます。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

ふんわり卵とほうれん草炒め

<材料(1人分)>

  • ほうれん草... 30g(2㎝幅に切る)
  • 卵...1個
  • オリーブオイル...小さじ2
  • 減塩醤油...小さじ1
  • 無塩バター...小さじ1 

<大まかな所要時間>

  • 15分(茹で時間含め)

<手順>

  1. ほうれん草は茹でて、浸水*させよく絞って2㎝幅に切る。(カリウムの制限がある方は、浸水や茹でこぼしを行いましょう。)
  2. 卵を溶きほぐす。
  3. フライパンにオリーブオイル小さじ1を中火で熱し、卵を入れて少し固まったら大きくかき混ぜ、半熟になったら取り出す。
  4. オリーブオイル小さじ1を足して中火で熱し、ほうれん草を炒め、②を戻し入れ、無塩バターと減塩醤油を加えてさっと炒め完成。

<栄養成分>

  • エネルギー:144kcal
  • たんぱく質:7.1g
  • カリウム:219㎎
  • リン:103㎎
  • リン/たんぱく質比:14.5
  • 食塩:0.6g

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

スパニッシュオムレツ

<材料(1人分)>

  • 卵...1個
  • じゃがいも...25g
  • 玉ねぎ...15g
  • 人参...5g
  • 塩...少々
  • こしょう...適量
  • 油...小さじ2
  • ケチャップ...小さじ1

<大まかな所要時間>

  • 15分(茹で時間含め)

<手順>

  1. じゃがいも、にんじんは短冊切りにして水から茹でる。玉ねぎは細切りにして沸騰したら茹でる*。(*カリウムの制限がある方は、浸水や茹でこぼしを行いましょう。)
  2. 卵を溶き、①と塩、こしょう、を加えて混ぜる。
  3. 熱したフライパンに油をひき、②を入れ軽くかき混ぜる。
  4. 片面が焼けたら、裏返しもう片面も焼く。
  5. フライパンから取り出し、食べやすい大きさに切る。
  6. ケチャップをかけたら完成。

<栄養成分>

  • エネルギー:142kcal
  • たんぱく質:6.7g
  • カリウム:212㎎
  • リン:125㎎
  • リン/たんぱく質比14.5
  • 食塩:0.9g

この記事を書いた人

じんぞうの学校の記事は腎臓専門医の森 維久郎が監修しております。

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