メニュー

玉ねぎ

たまねぎについて

たまねぎには、主にビタミンB6やビタミンC、食物繊維が含まれています。

ビタミンB6は、たんぱく質からエネルギーを生み出すときに必要な栄養素で、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。

また、たまねぎには辛みや香り成分であるアリシンが含まれています。アリシンは、食欲を増進させたり、豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を促進させたりする働きがあります。

購入するときは、丸くて重みがあり、皮が乾燥していてツヤがあるものを選びましょう。

 

栄養成分(100g)

成分

水さらし

ゆで

糖質(g)

6.9

4.6

5.6

脂質(g)

0.1

0.1

0.1

タンパク質(g)

1.0

0.6

0.8

リン(mg)

31

20

25

リン/タンパク質比

31.0

33.3

31.3

カリウム(mg)

150

88

110

食塩相当量(g)

0

0

0

エネルギー(kcal)

33

24 

30

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

 

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

ステージG3b以上の腎臓病患者の方は、カリウムの制限が必要です。

カリウムは野菜や果物に含まれており、野菜は水さらしやゆでこぼしをする、果物は缶詰を選ぶなどの工夫が必要です。

たまねぎにもカリウムは含まれていますが、生のたまねぎの可食部100gには150mgのカリウムが含まれているのに対し、水さらしの場合は88mg、ゆでた場合は110mgまで減少します。

たまねぎを調理する際は、生のままではなく、水さらししたものやゆでたものを使うのがおすすめです。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

レンジで簡単オニオンスープ

■材料(1人前)大まかな所要時間:15分

  • たまねぎ(皮を剝いたもの)…30g
  • 有塩バター…1g
  • コンソメ…小さじ1/2
  • 熱湯…100mL
  • 黒こしょう…少々

■手順

  1. たまねぎを薄切りにし、水に10分程度つけ、水けを切る。※
  2. たまねぎを耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(500W)で2分間加熱する。
  3. たまねぎがしんなりしたらバターとコンソメ、熱湯を入れてよくかき混ぜる
  4. カップに入れて、黒こしょうを加えたらできあがり。

【1人分】

エネルギー:14kcal たんぱく質:0.3g カリウム:29mg

リン:7mg リン/たんぱく比:23.3 食塩相当量:0.6g

ひとくちメモ

カリウム制限のある方は、水さらしやゆでこぼしをするとカリウムが抑えられます。

手順1で水さらしをした後、5分程度ゆでるとさらにカリウムを抑えることができます。その際は電子レンジでの加熱は不要です。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

たまねぎとにんじんとしめじのごま油炒め


■材料(1人前)大まかな所要時間:15分

  • たまねぎ(皮を剝いたもの)…30g
  • にんじん(皮を剝いたもの)…20g
  • しめじ(石づきを切り落としたもの)…20g
  • しょうゆ…小さじ1/2弱
  • 酒…小さじ1/2
  • ごま油…2gたまねぎを薄切りにし、水に10分程度つけ、水けを切る。
  • かつお節…少々

■手順

  1. 鍋にたっぷりと水を入れ、火にかける。
  2. たまねぎは薄切り、にんじんは薄い半月切り、しめじは手でほぐす。※
  3. 鍋のお湯が沸騰したら、2を入れて5分間ゆで、水けを切る。
  4. フライパンにごま油を入れて中火で熱し、3を入れて炒める。
  5. 野菜に焦げ目がついてきたらしょうゆと酒を入れてさっとかき混ぜる。
  6. 皿に盛り付け、かつお節をのせたらできあがり。

【1人分】

エネルギー:43kcal たんぱく質:1.5g カリウム:150mg

リン:39mg リン/たんぱく比:26.0 食塩相当量:0.5g

ひとくちメモ

カリウム制限のある方は、水さらしやゆでこぼしをするとカリウムが抑えられます。

手順2では、たまねぎとにんじんを切った後、水に10分程度さらすとさらにカリウムが抑えられます。

▼さっぱりとした味がお好みの方は…

(1~3までの手順は同じ)

4.3をボウルに入れ、酒の代わりに穀物酢を小さじ1/2としょうゆ、ごま油を入れて混ぜ合わせる。

5.皿に盛り付け、かつお節をのせたらできあがり。

 

この記事を書いた人

じんぞうの学校の記事は腎臓専門医の森 維久郎が監修しております。

年間1万人以上(延べ人数)の患者さんする傍ら、書籍(合計2万冊以上)やYoutube(チャンネル登録者数17000人以上)で積極的に情報発信を行っております。

YOUTUBEチャンネル

書籍

連携クリニック

じんぞうの学校は「赤羽もりクリニック」と連携しております。

赤羽もりクリニックは腎臓病の悪くならないようにすることに特化したクリニックで、腎臓専門医4名、管理栄養士5名を中心に日々の診療をしております。

特に管理栄養士による栄養相談に力を入れており、年間3600件以上の栄養相談を受け入れております。

クリニックについては以下の動画をご参照ください。

クリニックにご興味がある方は以下のボタンをタップして公式ホームページをご覧ください。

クリニックのHpへ

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME