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こんにゃく

こんにゃくについて

こんにゃくには主にカルシウム、食物繊維などが含まれています。

こんにゃくに含まれている食物繊維は、加工の過程で使用される凝固剤の影響により、水溶性から不溶性に変化します。

そのため、市販されている多くのこんにゃくは不溶性食物繊維が多くなっています。

不溶性食物繊維は水分を吸収して便を増やし、腸の運動を盛んにする働きがあります。

色が黒っぽいこんにゃくの原料は生芋で、色が白っぽいものはこんにゃく粉が使用されています。

ただし、白こんにゃくに海藻を入れて色を黒っぽく見せているものもあります。

表示をよく見て購入しましょう。

 

栄養成分(100g)

成分 生いもこんにゃく
(黒こんにゃく)
精粉こんにゃく
(白こんにゃく)
糖質(g) 0.3 0.1
脂質(g) 0.1 0.0
タンパク質(g) 0.1 0.1
リン(mg) 7 5
リン/タンパク質比 70 50
カリウム(mg) 44 33
食塩相当量(g) 0.0 0.0
エネルギー(kcal) 8 5

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

 

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

こんにゃくはたんぱく質やカリウム、リンが少ないため、腎臓病患者様にとっては使いやすい食材です。

ただし、野菜と比べるとビタミン類が非常に少ないので、副菜としてこんにゃくを食べる場合は食べる頻度に気を付けましょう。

また、エネルギー量が低いため、調理する際はサラダ油やごま油などの油類を活用し、エネルギー量を確保しましょう。

炒め物や煮物に使用する際は、熱湯で湯がいてから乾煎りすると味がしみこみやすくなり、少量の調味料でもおいしくいただけます。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

焼き田楽

■材料(2人前)大まかな所要時間:20分

  • 板こんにゃく…100g
  • みそ…小さじ2/3
  • 砂糖…小さじ1と1/3
  • 料理酒…小さじ1/2
  • ごま油…小さじ1/2

■手順

  1. こんにゃくの両面に斜めに3~4㎜幅に浅い切り込みを入れ、一度湯がいてあく抜きをする。
  2. フライパンを中火で熱し、片面ずつ2分程度乾煎りする。
  3. そのままごま油かけて2分程度焼き、皿に盛り付ける。
  4. みそ、砂糖、みりんを小さな耐熱容器に入れてよく混ぜ、電子レンジで30秒ほど加熱する。
  5. 4を3の上に塗って、できあがり。

【1人分】

エネルギー:33kcal たんぱく質:0.3g カリウム:25mg

リン:7mg リン/たんぱく比:23.3 食塩相当量:0.3g

ひとくちメモ

板こんにゃくをごま油で焼き、エネルギー量を確保しました。

板こんにゃくの両面に切り込みをいれて乾煎りをすると味がしみこみやすくなります。

濃い味にしなくてもおいしく食べられますので、ぜひお試しください。

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

しらたきと豆もやしのピリ辛炒め

■材料(2人前)大まかな所要時間:20分

  • しらたき…100g
  • 豆もやし…60g
  • ごま油…小さじ1
  • しょうゆ…小さじ2/3
  • みりん…小さじ2/3
  • 輪切り唐辛子…少々
  • こねぎ…少々

■手順

  1. しらたきは一度湯がいてあく抜きをし、粗熱が取れたら食べやすい大きさに切る。
  2. 豆もやしは水洗いしたら熱湯で5分程度ゆで、よく水けを切る。
  3. フライパンを中火で熱し、1を加えて2~3分乾煎りする。
  4. 3にごま油と2を加えてよく炒める。
  5. しょうゆ、みりん、輪切り唐辛子を加えてよく混ぜる。
  6. 皿に盛り付けてこねぎを上にのせたらできあがり。

【1人分】

エネルギー:37kcal たんぱく質:1.3g カリウム:49mg

リン:25mg リン/たんぱく比:19.2 食塩相当量:0.4g

ひとくちメモ

しらたきと豆もやしの食感が楽しいピリ辛の小鉢です。

ポイントはしらたきの乾煎りと豆もやしの水けを良く切ることです。

どちらも味をよく染み込ませるために必要な工程で、減塩に繋がります。

この記事を書いた人

じんぞうの学校の記事は腎臓専門医の森 維久郎が監修しております。

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