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豆腐

豆腐について

豆腐には、主にたんぱく質や銅、マグネシウム、リンなどが含まれていますが、絹ごし豆腐と木綿豆腐は、それぞれ栄養成分が違います。

木綿豆腐はエネルギーやたんぱく質、脂質、リン、鉄などが絹ごし豆腐よりやや多く、絹ごし豆腐はカリウムやビタミンB1が木綿豆腐よりやや多くなっています。

この違いは、製法の違いによるものと考えられています。

購入する際は、大豆が遺伝子組み換えでないものや、使用しているにがりが天然のもの(塩化マグネシウム含有物や粗製海水塩化マグネシウム)を選ぶのがおすすめです。

 

栄養成分(100g)

成分

木綿豆腐

絹ごし豆腐

 

糖質(g)

0.4

1.1

 

脂質(g)

4.9

3.5

 

タンパク質(g)

7.0

5.3

 

リン(mg)

88

68

 

リン/タンパク質比

12.6

12.8

 

カリウム(mg)

110

150

 

食塩相当量(g)

0.1

0.0

 

エネルギー(kcal)

73

56

 

日本食品標準成分表2020年(八訂)より

 

腎臓病患者さんの食べ方のポイント

豆腐に含まれているリンは、植物性たんぱく質や動物性たんぱく質に含まれている有機リンです。

ハムやベーコンなどの加工品に含まれる無機リンは体内へ吸収される割合が90%以上であるのに対し、豆腐に含まれている有機リンは吸収率が20~40%と無機リンよりも血清リン値が上がりにくいのが特徴です。

リンを制限している方は、たんぱく質が多くリンが少ない食品、つまりはリン/たんぱく質比が低い食品を選ぶのがポイントです。

豆腐のリン/たんぱく質比はやや高めですが、吸収率が低いため、リン制限をしている方にとっては選びやすい食品といえます。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ①

和風コーンポタージュ

■材料(2人前)大まかな所要時間:20分

  • 木綿豆腐…100g
  • とうもろこし(冷凍)…60g
  • たまねぎ…60g
  • バター…5g
  • だしの素…小さじ1/2
  • 水…150ml

■手順

  1. 木綿豆腐は、キッチンペーパーで包み、500Wで2分程度電子レンジで加熱して水切りをする。
  2. たまねぎはみじん切りにし、10分程度水にさらす。
  3. たまねぎの水けを切り、バターを入れて熱した小鍋で炒める。
  4. たまねぎがあめ色になったら、火を止めて木綿豆腐、とうもろこし、だしの素、水を加える。
  5. ミキサーやフードプロセッサーでポタージュ状になるまで撹拌し、鍋に戻して温める。温まったら器に盛り付けて出来上がり。

【1人分】

エネルギー:91kcal たんぱく質:4.8g カリウム:145mg

リン:75mg リン/たんぱく比:15.6 食塩相当量:0.5g

ひとくちメモ

今回は木綿豆腐を使用しましたが、絹ごし豆腐でも同じ作り方で作れます。たんぱく質やリンの量を抑えたいときは絹ごし豆腐を使うのがおすすめです。

たまねぎをあめ色になるまで炒めるとうま味と香りが増すので、減塩しながらおいしく食べられます。カリウムの量が気になる方は、みじん切りにしたたまねぎを5分程度茹でるとカリウムの量を抑えることができます。

 

腎臓病患者さんのおススメレシピ②

もちもち豆腐ナゲット

■材料(2人前)大まかな所要時間:20分

  • 木綿豆腐…100g
  • 鶏もも肉(ひき肉)…60g
  • にんにく…1かけ
  • 片栗粉…大さじ1と1/3
  • 塩…ひとつまみ(1g)
  • 黒こしょう…少々
  • サラダ油…小さじ2

■手順

  1. 木綿豆腐は、キッチンペーパーで包み、500Wで2分程度電子レンジで加熱して水切りをする。にんにくはすりおろす。
  2. 木綿豆腐の粗熱が取れたらボウルに入れ、鶏もも肉(ひき肉)とすりおろしたにんにく、片栗粉、塩、こしょうを加えてよく混ぜ合わせる。
  3. フライパンにサラダ油をしいて中火で熱したら、2を大きめのスプーンですくってフライパンに落としていく。
  4. こんがりと焼き色がついたら裏返す。両面に焼き色がついたらキッチンペーパーで余分な油を取り、皿に盛り付けて出来上がり。

【1人分】

エネルギー:152kcal たんぱく質:8.7g カリウム:155mg

リン:100mg リン/たんぱく比:11.5 食塩相当量:0.6g

ひとくちメモ

鶏もも肉よりも木綿豆腐の割合を多くしたことで、鶏もも肉だけで作るよりもたんぱく質やカリウム、リンなどの腎臓病患者の方が気になる栄養素を抑えました。

にんにくの香りが引き立ち、減塩しながらも満足感のある1品です。

この記事を書いた人

じんぞうの学校の記事は腎臓専門医の森 維久郎が監修しております。

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